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美容師もわかってない?!酸性ストレートと酸熱トリートメント

みなさん、こんにちは。

今回は美容室のメニューでここ数年よく聞くようになった、

酸性ストレートと酸熱トリートメントについて分かりやすく

説明したいと思います!

この記事を読むと・・・

・酸性ストレートと酸熱トリートメントの違い
・施術を受ける上での注意点

が分かります。

酸性ストレートとは

そもそも酸性ストレートとは一般に言われる縮毛矯正やストレートパーマと何が違うのかというと、

使用するお薬が酸性かアルカリ性かと言う一点につきます。

酸性やアルカリ性というのはpHで表します。

pHとはその水溶液の性質を示すもので、0〜14の数値で表されます。

7未満が酸性、7が中性、7を超えるとアルカリ性となります。

一般に健康な毛髪のpHは4.5〜5.5の弱酸性と言われています。

この状態ではキューティクルは閉じており毛髪の中にお薬を浸透させることは

難しいとされています。

なので、普通のストレートパーマに限らず、酸化染毛剤と言われる

毛髪を染める時に用いる染料などにもアルカリ剤が入っています。

アルカリ剤によって毛髪が膨潤し、お薬が浸透しやすくなるのです。(pHが7を超える状態)

しかしこれにはデメリットもあり、

すでに痛んだ状態ではこのお薬に毛髪が耐えられず、

施術中に伸びたりちぎれたりする事があります。

そこで登場したのが、毛髪に対して緩やかな反応をする

酸性領域のストレートパーマのお薬です。

これが酸性ストレートと呼ばれるものです。

毛髪のダメージレベルによってpHを調整しながら、

おおよそpH5.5から7未満になるように設定し毛髪に塗り分けていきます。

しかしながらパーマの理論は通常のパーマの理論と変わりません。

毛髪のシスチン結合を一旦切って、理想の状態でまた結合をさせています。

なので酸性ストレートでは適切な施術で癖はきちんと伸びます。

酸性ストレートは、ダメージ毛(ブリーチを繰り返している、パーマをすでに当てている等)で

普通のストレートパーマを美容室で断られた方などに向いています。

酸熱トリートメントとは

中には、酸熱トリートメント=酸性ストレートだと思っていらっしゃる方もいますが、

結論から言ってしまうと、この二つは名前こそ似ていますが

全くの別物です。

酸熱トリートメントは毛髪の内部を補修するもので、

誰もが想像するトリートメントと言うよりは、

もっと根本的な髪質改善です。

また酸熱トリートメントの酸は強酸です。

主な成分にグリオキシル酸を使っています。

この酸がお薬の中のアミノ基と反応し、毛髪内部にイミン結合ができます。

パーマの様に、毛髪の結合を切ったりすることはないので

癖が伸びるということもありません。

ただ空洞があった毛髪内部がイミン結合で補修されるので

ダメージや乾燥による毛髪のうねりや癖は低減されます。

酸熱トリートメントは毛髪の表面ではなく

内側にダメージがある人(ヘアカラーを繰り返している等)に

効果があります。

逆に健康な毛髪(はりこしのある)の人には効果は表れづらいです。

施術を受ける上での注意点

当たり前ですが、どちらの技術も、誰が施術するかはとても重要です。

それから目的と効果がきちんとマッチしていることを確認してください。

しつこい様ですが、酸熱トリートメントでは癖は伸びません。

美容室の酸熱トリートメント後の写真で毛髪がサラサラまっすぐに伸びているものが

ありますが、

あれは酸熱トリートメントの行程上、

仕上げに綺麗にブローし、ヘアアイロンを通すからです。

あの状態が続く訳ではありません。

色々と話しましたが、正しい知識を持って行われていれば

どちらも優れた技術であることには変わりはありません。

酸熱トリートメントは繰り返す程、毛髪の状態は良くなりますし、

酸性ストレートは以前では施術不可能だった毛髪まで綺麗に癖をとってくれます。

大事なことはこの二つを混同しないことです。