化粧品

唇の皮が剥けない口紅

口紅

みなさん、こんにちは。

今日はタイトル通り、口紅についてとことん調べていきます。

私の肌は強くも弱くもない比較的標準的な肌です。

でも、口紅だけは本当に合うものがなかなかなくて、

だいたいつけてから2~3時間後には唇の皮が剥がれだします。

もうこうなったら止まらなくて、

唇はボロボロ、血も出てくるし、

そのあと何日間も、薬用リップしかぬれません。

そんな私が今まで実際に購入して

唇の皮が剥げた口紅と、大丈夫だったものの成分を見比べて、

気を付けたほうがいい成分を

調べていきます。

もちろん、こういった成分において、100%ダメだとか、

逆に100%大丈夫ということはありませんが、

ひとつの指標になればな、と思います!

1. 比較する口紅

表1 過去に私の唇を荒らしまっくった口紅たち=A
イブサンローラン ルージュ ヴォリュプテ 19 フリボラスピンク
ポールアンドジョー リップスティック 101 スクレドール
ディオール ルージュ 341 (生産終了)

頑張って働いて買った、憧れの口紅たちにことごとくやられました。。。

こちらをグループAとします。

表2 普通に使えちゃう口紅=B
ニベア リッチケア&カラー リップ
キャンメイク メルティールミナスルージュ / 【02】ピンキーレッド
ちふれ 口紅 647 ベージュ系
セザンヌ カラーティントリップ CT4

安いほうが肌に合う、悲しいようでうれしい現実です。

こちらをグループBとします。

2. 口紅の成分を細かくチェック

この7つの口紅に配合されていた成分を次にように検討しました!

まず、すべての成分を書き出しました。

すると、荒れる口紅A、3本分の全成分が94種類

荒れない口紅B、4本分の全成分が53種類、内36種類はAと同じ成分でした。

そこで、唇が荒れる成分として疑われるものⅠ=A-Bと、

その他Ⅱ=Bとグループ分けを行い、

それらすべての成分の安全性を調べました。

そして安全性が疑わしいものをピックアップした表が以下になります。

表3 Ⅰ:唇が荒れる成分として疑われるもの
成分 安全性 詳細 口紅
BHT 皮膚感作性が起こる可能性 p,d
リモネン 酸化した場合皮膚感作を引き起こす可能性あり i
赤226 酸化染料のため
皮膚刺激性の可能性
i,d
赤227、赤230(1) 酸性染料のため
皮膚刺激性の可能性
i,d
クエン酸 皮膚炎がある場合、注意 i
パラベンミックス(パラベン、エチルパラベン、
プロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン)
非刺激-軽度の皮膚刺激を
引き起こす可能性
d
ステアリン酸グリセリル i
セスキオレイン酸ソルビタン p
メチルパラベン
非刺激性-わずかな皮膚刺激を引き起こす可能性
p
レシチン i,p
★(エチレン/プロピレン)コポリマー ?
皮膚刺激性および皮膚感作性は
データ不足のため不明
p
ハイドロゲンジメチコン ? p
[+/-]ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3 ? d
アルミナ ? d
グリチルリチン酸アンモニウム ? i
タルク ? i
パーフルオロオクチルトリエトキシシラン ? p
ベヘン酸 ? i
マドンナリリー根エキス ? p
メチコン ? p
★ジメチコンクロスポリマー
データなしのため不明
i
ステアリン酸ステアリル i
ステアリン酸ブチル i
デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10 p
トリメリト酸トリトリデシル p
★ラウロイルグルタミン酸
ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
p
ラベンダー油 p
★液状ラノリン d
★酢酸ラノリン p
★没食子酸プロピル d

Ⅰ のうち安全性が証明されていた成分

BG、イソステアリン酸イソステアリル 、オゾケライト、 オリザノール、 オレンジフラワー水、 カプリリルグリコール、 カルミン、 キャンデリラロウ、 コメヌカ油エキス、 コメ胚芽油 、サリチル酸ブチルオクチル 、パルミチン酸アスコルビル、 パルミチン酸エチルヘキシル 、ヘキシレングリコール、 ホウケイ酸(Ca/Al)、 ホウケイ酸(Ca/Na) 、マンガンバイオレット、、 リンゴエキス 、ローズマリーエキス、 合成金雲母 、酸化スズ、 酢酸トコフェロール、 水添野菜油、 赤218、 赤228 、炭酸Ca、 橙201

表4 Ⅱ:その他
成分 安全性 詳細 口紅
シリカ 皮膚刺激性は
非刺激またはまれに一過性のわずかな刺激
i,d ca
セスキイソステアリン酸ソルビタン 皮膚一次刺激性は非刺激-最小限
皮膚累積刺激性は非刺激-軽度
皮膚感作性はデータ不足のため不明
ca
黄4、5、青1、赤104 酸性染料のため
皮膚感作性の可能性
i,p,d n,ca,
ch,ce
トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2
皮膚刺激性および
皮膚感作性は
データ不足のため不明
p n,ce
ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/
ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル
n
★ミネラルオイル ce
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) n
★ワセリン p ca,ce
(VP/ヘキサデセン)コポリマー
データなしのため不明
ce
ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル n

Ⅱのうち安全性が証明されていた成分

t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、 アボカド油 、オクチルドデカノール、 カニナバラ果実油、 カルナウバロウ、 シア脂、 ジカプリン酸PG、 ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、 ジメチコン、 ジメチルシリル化シリカ、 スクワラン、 テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、 トコフェロール、 トリエチルヘキサノイン、 トリオクタノイン、 パラフィン、パルミチン酸デキストリン、ヒアルロン酸Na 、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2、 ヒマシ油 、フェノキシエタノール、 ヘキシルデカノール、ホホバ種子油、 ポリエチレン、 ポリブテン、 マイカ、 マイクロクリスタリンワックス、 マカデミア種子油、 ミツロウ 、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、 ラウロイルリシン、リンゴ酸ジイソステアリル、酸化チタン、 酸化鉄、水酸化Al、水添ポリイソブテン、 赤201、 赤202、 赤223、 硫酸Ba

表内の★は1%以上配合されている可能性がある。
それ以外は1%以下。また表外はランダム表記。

i=イブサンローラン、p=ポールアンドジョー、d=ディオール
n=ニベア、ca=キャンメイク、ch=ちふれ、ce=セザンヌ

3. 口紅について分かったこと

これらの結果より、私の唇が荒れてしまった口紅には、

一部の人には皮膚刺激性や感作性が起こる可能性がある成分や、

データ不足のため詳細が不明な成分、

消費者が簡単に安全性を把握できない成分が

私が使って荒れなかった口紅より多く配合されていることが分かります。

デパコスの口紅はプチプラのものに比べて、成分が多い傾向にあります。

ですので、唇が荒れる口紅に当たる確率も上がってしまうようです。

逆にプチプラのものは比較的成分がシンプルなものが多いので、

私のような唇が荒れやすい人にはちょうどよかったようです。

また、唇は角質層が薄く、敏感で荒れやすいです。

なので、肌への安全性が確認できていたとしても、

唇は荒れてしまうというケースも多いのかもしれません。

どんなに素敵な色の口紅でも、唇がボロボロになってしまっては

意味がありませんよね。

4. 口紅はちふれがオススメ!

この表をみて気が付いた方もいらっしゃるかと思うのですが、

ちふれの口紅は酸性染料以外の成分はすべて安全性がきちんと

確認されているものを配合しています。

(ちなみに、酸性染料は7本すべての口紅に配合されています。)

もし、まだ、唇が荒れない口紅に出会っておらず、

ちふれを使ったことがない方は、

ぜひ一度ちふれを試してみてください!

もちろん、すべての方にちふれが合うわけではありませんが、

他のものに比べて安全性は非常に高いです。

以上が今回のまとめでした。

参考文献
化粧品成分オンライン
https://cosmetic-ingredients.org/

胡麻油さんによる写真ACからの写真